ホームページ制作を依頼したものの、途中で方向性がぶれてしまい、修正が何度も発生した。あるいは公開してみたものの、問い合わせにつながらなかった。こうした経験をお持ちの経営者の方は少なくありません。
多くの場合、原因は制作の技術ではなく、制作前の「コンセプト設計」が不十分なことにあります。誰に何を伝えるかを先に決めておくだけで、制作中の迷いが減り、公開後の成果が大きく変わります。
こんな方におすすめの記事です
- 制作前にぶれない方針を具体的に決めたい
- 社内の合意形成に使える材料を整えたい
- 競合との差別化軸を明確にしたい
- 問い合わせを増やす導線設計の基本を知りたい
- 外注時に伝える依頼要件を整理しておきたい
- 写真や実績の集め方と許諾の取り方を知りたい
この記事でわかること
- コンセプト設計の定義と全体像
- 目的と数字目標を一文で固める手順
- ターゲット設定と検索語整理のコツ
- 差別化ポイントの見つけ方と検証方法
- CTA配置と行動導線の設計ルール
- 1枚で使えるコンセプトシートの作り方
コンセプト設計とは「誰に・何を・なぜ今」を一文で決めることです。この一文が、見出し・写真・ボタン文言・ページ構成のすべての判断基準になります。制作が始まる前にこれを固めておくことが、修正を減らし、問い合わせにつながるホームページを作る最短経路です。
50社以上のBtoB中小企業を支援してきた経験から言えば、公開後に成果が出ているサイトには共通して「制作前に目的とターゲットが一言で言える状態になっていた」という特徴があります。コンセプトが固まっていると、制作会社への依頼も具体化し、社内合意も早まります。
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コンセプト設計とは何か|制作前に決めるべき理由
「誰に・何を・なぜ今」をひと言で決める
コンセプトとは「誰に・何を・なぜ今」を一文で言い切る核です。例:「地域の飲食店に、短納期の内装改修を、固定費ゼロの分割で提供する」。対象の悩みと提供価値、他にない理由が短く伝わる形が理想です。
この一文が決まると、見出し・写真・ボタン文言・ページ構成まで方向が統一されます。制作中に意見が割れたときも、この一文に立ち返ることで判断できるため、修正の往復が大幅に減ります。複雑にせず、社内の誰が読んでも同じ解釈ができる形にすることが重要です。
コンセプトを先に決めると得られる効果
コンセプトが固まると、制作全体の判断基準が共有されます。ページの優先順位・写真の選び方・原稿の言葉選びが速く決まり、無駄な修正が減ります。制作会社への依頼も具体化するため、見積もりの精度が上がり社内合意も早まります。
- 制作中の方向性のぶれと修正回数が減る
- 制作会社への依頼要件が具体化する
- 社内での合意形成が早まる
- デザインと文章のトーンが全ページで統一される
- 公開後の改善判断の基準が共有される
- 問い合わせや資料請求の歩留まりが改善する
ホームページ制作全体の進め方と各工程の詳細については、以下のガイドも参考にしてください。

ターゲット設定|誰に届けるかを一文で決める
ターゲットを一文で定義する方法
「誰に」を一文で言い切ることが出発点です。例:「福岡で法人向け清掃業者を探すオフィス管理者」。地域・立場・状況を入れると精度が上がります。この一文が見出しや事例選定の物差しになります。
関係者でこの一文を共有し、会議で判断に迷ったら読み上げて確認する運用にするだけで、制作中の手戻りが大幅に減ります。相談を受けた会社の多くは、ターゲットが「中小企業の経営者」など広すぎる設定のままで、結果として誰にも刺さらない文章になっていました。絞り込みを恐れずに一文を作ることが重要です。
悩み・判断基準・検索語を三列で整理する
ターゲットの悩み(不安・困りごと)、判断基準(価格・納期・品質)、実際に入力しそうな検索語を三列で整理します。例:「清掃 業者 法人 料金 早い」。このメモが原稿の言葉選びとページ構成の土台になります。
- 悩みは営業や現場の声から拾い上げる
- 判断基準は価格・納期・品質の三軸で整理する
- 検索語は実際に使われる言い回しで書き出す
- 机上だけでなく既存顧客へのヒアリングも活用する
- 整理したメモを原稿と見出しに反映させる
提供価値の言語化|選ばれる理由を一言で伝える
ベネフィットを三つに絞る
メリットを欲張らず、相手が動く三点に絞ることが重要です。例:「最短翌日対応」「定額で分かりやすい」「専門スタッフ常駐」。数を絞ると記憶に残り、デザインと導線が整理されます。各メリットはトップページで要点を提示し、詳細ページで補強する流れにすると、読み手の理解が段階的に深まります。全ページで同じ三点を繰り返すことで、印象が強まり成果につながります。
数字と事例で裏付けする
ベネフィットは数字と実例で補強することで、はじめて信頼につながります。「平均対応時間◯時間」「月◯件の定期契約」「再依頼率◯%」など、誰でも理解できる指標を選びます。写真・お客様の声・実名の導入企業も強い根拠になります。
数字や証拠を用意しておくと、価格よりも安心で選ばれる状態を作れます。実績の集め方は、社内台帳と簡単なフォームで仕組み化しておくと、更新の手間が最小限に抑えられます。ただし、数字が用意できない段階では無理に掲載せず、まず事例の積み上げを優先することをおすすめします。
差別化設計|競合との違いを明確にする
比較相手を三社選んで観察する
近い商圏・価格帯の三社を選び、訴求・事例量・問い合わせ導線・料金表示・強みの言い方を同じ表で比較します。良い点は取り入れ、弱い点は自社の差別化チャンスです。
- 商圏・価格帯が近い三社を比較対象に選ぶ
- 訴求・事例量・導線・料金表示を同じ表で比較する
- 競合の弱い点を自社の差別化軸の候補にする
- 真似されにくい工程・体制・保証・対応速度を核にする
- 比較結果をコンセプトシートに反映させる
代替手段との違いも明確にする
競合他社だけでなく、「自前でやる」「安価なテンプレートを使う」といった代替手段との比較も重要です。費用だけでなく、品質・時間・リスクで整理すると、自社を選ぶ理由が鮮明になります。
代替より自社を選ぶべき場面を具体化し、事例で示すことが効果的です。この軸を持つことで、価格競争に巻き込まれにくいポジションを作れます。ただし、すべての代替手段に対して優位に立てるわけではないため、自社が本当に強みを発揮できる場面を正直に絞り込むことが長期的な信頼につながります。
競合分析の結果をもとにした制作の進め方については、以下の記事も参考にしてください。

トーン・ビジュアル・コンテンツ設計|伝え方の方向性を固める
文章のトーンを最初に決めて統一する
文章の口調は制作開始前に決め、全ページで統一することが重要です。「丁寧に安心感を伝える」「親しみやすくやわらかく」「きびきびと結論を先出しする」など、ブランドに合う一つを選びます。見出し・ボタン文言・FAQの回答まで同じトーンでそろえると、読み手の信頼が積み上がります。
社内の表記ルールに簡単な例文を添えておくと、複数人で制作する場合でも運用が楽になります。BtoBの中小企業の場合、「丁寧かつ結論が早い」トーンが問い合わせにつながりやすい傾向があります。
色・写真・書体のイメージを決める
色はブランドカラーと読みやすいコントラストを基準に選び、写真は明るく清潔なものをそろえます。書体は視認性重視で選び、スマホでの見やすさを基準に余白を広めに確保することが重要です。
- 色はブランドカラーと読みやすいコントラストで選ぶ
- 写真は明るく清潔なトーンにそろえる
- 書体は視認性を最優先に選ぶ
- スマホ表示を基準に余白を広めに確保する
- 素材と実写の使い分けを事前に決めておく
- 見た目の統一が品質と安心感の伝達につながる
写真素材の準備方法や使い分けの詳細については、以下の記事も参考にしてください。

必須ページと掲載コンテンツの優先順位
まず整えるべき六ページを決め、それぞれに役割を一言で付けます。トップで価値を要約、サービスで詳細、事例で証拠、会社で信頼、FAQで不安解消、問い合わせで行動につなげる流れが基本です。
- トップページは提供価値を要約して伝える
- サービスページは詳細と強みを補強する
- 事例ページは課題・施策・効果の型で証拠を示す
- 会社ページは信頼の根拠をまとめて伝える
- FAQページは問い合わせ前の不安を解消する
- 問い合わせページは行動のハードルを下げる
各ページに役割を定義し、重複は統合します。写真点数と必要な数値も先に決めておくと、撮影・原稿の準備が効率化し、公開までの速度が上がります。原稿の準備については以下の記事も参考にしてください。

行動導線とCTA設計|問い合わせまでの道筋を作る
主なCTAを三つ以内に定義する
CTA(Call To Action:訪問者に次の行動を促すボタンや文言)のゴールとなる行動を三つ以内に絞り、文言と必要情報を定義します。例:「無料相談」「かんたん見積もり」「来店予約」。電話・フォーム・資料ダウンロードなど、相手の事情に合わせて選べる選択肢を用意することが重要です。
各CTAの説明は短く、安心材料(対応時間・費用目安・個人情報の扱い)を近くに置くと押しやすくなります。相談を受けた会社の多くは、CTAが「お問い合わせはこちら」一種類しかなく、検討段階の訪問者が離脱していました。段階に応じた複数の導線を用意することをおすすめします。
ページごとのCTA配置と文言ルール
トップページは冒頭・中盤・末尾にCTAを配置します。サービスページは価格や実績の直後、事例ページは効果の後、FAQページは不安を解消した直後に置くことが効果的です。
- ボタンは動詞で始め同じ文言と色で統一する
- スマホでは親指で押しやすい大きさに設定する
- トップは冒頭・中盤・末尾の三箇所に配置する
- 価格や実績の直後にCTAを置いて温度感を逃さない
- 不安解消のコンテンツの直後に次の行動を促す
- 資料ダウンロードなど検討段階向けの導線も用意する
信頼の材料|実績・証拠・許諾の整え方
数字・資格・受賞・取引先の整理方法
「年◯件の対応」「継続率◯%」「有資格者◯名」など、分かりやすい数字を優先して掲載します。認証・受賞・主要取引先はロゴと簡潔な説明で視覚的に伝えることが効果的です。事実の出典や更新日を併記し、古い情報は定期的に見直します。
信頼情報は多ければいいわけではなく、多すぎると雑然とした印象になります。棚卸しして要点を厳選することがコツです。BtoBでは検討期間が平均3〜6ヶ月に及ぶことが多く、その間に訪問者が複数回サイトを見直すため、信頼の根拠が整理されているかどうかが受注に直結します。
お客様の声と写真の許諾取得の進め方
お客様の声は「依頼前の不安→選んだ理由→効果」の順で短くまとめると説得力が高まります。肩書・名前の表記ルールを決め、実名が難しい場合は業種・地域で代替します。
- 声は依頼前の不安・選んだ理由・効果の順でまとめる
- 実名が難しい場合は業種・地域で代替する
- 掲載前に文面と写真の許諾を文書で取得する
- 許諾には期限と撤回方法も明記して記録する
- 撮影時は使用目的と構図を指示書で共有する
- 許諾の保存先を統一して後から確認できる状態にする
コンセプトシートの作り方|1枚で制作の軸を固める
1枚にまとめる五つの項目
次の五項目をA4一枚にまとめます。目的と数字目標、ターゲット一文、提供価値の一言、差別化ポイント三つ、主なCTAと導線。併せて必須ページと必要素材を簡潔に列挙します。
- 目的と達成したい数字目標を明記する
- ターゲットを地域・立場・状況で一文にまとめる
- 提供価値を「誰に・何を・なぜ今」で一言にする
- 差別化ポイントを三つに絞って記載する
- 主なCTAと問い合わせまでの導線を図示する
- 更新日を右上に書き最新版を全員で共有する
誰が見ても同じ判断ができる状態にし、制作会社にもそのまま共有できる形にすることが重要です。このシートが完成した段階で、制作の依頼要件がほぼ整います。
社内合意と更新ルールの決め方
最初に関係者全員で読み合わせ、文言を一段落で決定します。変更は月一回のレビューでまとめて反映し、履歴を残します。窓口と代行者を指名し、承認期限を設定することで、案件が動くたびに勝手に内容が変わる事態を防げます。
合意形成のルールを先に決めるだけで、制作も運用もスムーズになります。ただし、完璧なシートを作ることにこだわりすぎて制作開始が遅れるケースも見られます。まず七割の完成度で動き始め、制作の進行に合わせて更新していく進め方が現実的です。
よくある失敗と回避策
目的が多すぎて伝わらない
「採用も販売も会社紹介も」と目的を欲張ると、結局何も刺さりません。最重要を一つに絞り、残りは別導線に分けることが重要です。トップページは一つの目的に集中し、他の目的は専用ページで深掘りする構成にします。
CTAも目的に合わせて文言を統一します。判断が分かれたときは最初に決めたターゲット一文に立ち返り、基準で削る判断が成果につながります。
見た目優先で導線が弱くなる
美しいデザインでもボタンが見つからない、文字が小さくて読めないのでは成果につながりません。読みやすいサイズとコントラスト、十分な余白、指で押しやすいボタンを優先することが基本です。
- 重要情報は上部に配置してスクロールなしで見えるようにする
- CTAはページ内で複数回繰り返して設置する
- 文字サイズはスマホ表示で16px以上を基準にする
- ボタンは背景と十分なコントラスト差をつける
- デザインの判断は好みではなく計測結果で行う
ホームページ制作で失敗しないための確認ポイントの詳細については、以下の記事も参考にしてください。

まとめ
制作前に「目的・ターゲット・提供価値・差別化・導線」を一枚のコンセプトシートで固めておくことが、修正を減らし問い合わせにつながるホームページを作る最短経路です。言葉とビジュアルを統一し、数字で計測しながら小さく見直す運用を続けることで、成果が積み上がります。
まず今日、ターゲット一文と提供価値の一言を書き出すところから始めることをおすすめします。完璧でなくても構いません。七割の完成度でコンセプトシートを作り、制作を動かしながら更新していく進め方が、現実的で成果につながります。
ホームページ制作の全体像を体系的に理解したい場合は、以下のガイドも合わせてご確認ください。

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