ホームページ制作を外注する際の見積もり比較ポイント

こんな方におすすめの記事です

  • 初めて外注を担当する社内担当者
  • 相見積りの正しい比べ方を知りたい
  • 価格差の理由を具体的に把握したい
  • 契約や支払い条件を整理したい方
  • 社内稟議の根拠資料を作りたい方
  • 短納期でも失敗を避けたい担当者
  • 公開後の保守費も見落としたくない

この記事でわかること

  • 見積りを同条件で比べる手順とコツ
  • 金額を左右する主要コスト10要素
  • 項目別の比較チェックリスト一式
  • 会社/個人/サブスクの向き不向き
  • 失敗しないRFP(要件書)の作り方
  • 用途別の費用感と選定時の要点
  • 配点付き比較表テンプレの作法
  • 契約前の最終確認と赤旗サイン集
目次

はじめに(この記事の狙い・読み方)

誰に向けた記事か/読むメリット

本記事は、初めて制作を外注する担当者や予算責任者向けに、見積もり比較の“ぶれない軸”を提供します。金額の大小だけで判断せず、作業範囲・品質・速度・保守まで同条件で見られるよう、項目定義とチェック観点を具体化。これにより価格差の理由が言語化でき、社内合意や稟議がスムーズになります。

記事の使い方

各セクションのチェック観点を読み、手元の見積りへ転記して比較表を作成します。分かりにくい用語は先に定義をそろえ、評価軸と配点を決めて点数化。H2ごとに確認→比較表へ反映→社内合意の順で進めると、短時間でも判断の再現性が上がります。不足情報は質問テンプレで追加確認しましょう。

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見積もりを“同じ土俵”で比べる準備

前提条件をそろえる(ページ数・機能・納期)

見積り比較は、前提条件が一致して初めて公平になります。ページ数、個別デザインの範囲、実装機能、CMS要否、撮影や原稿の分担、希望納期などを共通フォーマットで提示。相手先により解釈が分かれやすい部分は、例示を添えて粒度をそろえます。曖昧な条件は見積り差の温床になるため要注意です。

  • 総ページ数と個別デザイン数を明記
  • 必須機能と将来拡張を分けて記載
  • CMS有無と更新権限の範囲を定義
  • 原稿・写真の作成担当と締切を明示
  • 希望納期と固定マイルストーンを提示
  • テスト対象ブラウザと端末を指定

用語と粒度の統一(テンプレ/オリジナル等の定義)

“テンプレ”“オリジナル”“下層一式”などの言葉は解釈差が生まれやすい用語です。ページ種別、デザインの流用範囲、修正回数、軽微/大幅の線引きなどを先に定義。作業粒度を合わせることで、同じ言葉に同じコストが乗る状態を作ります。定義表はRFPに添付し、回答も同じ粒度で求めましょう。

  • ページ種別の定義と例示を作成
  • テンプレ流用の許容範囲を明文化
  • 軽微/大幅修正の基準を数値化
  • 入稿・校正の責任分界点を明記
  • 提出物の形式と粒度を統一指定
  • 用語集をRFPに添付して共有

契約形態の違い(請負・準委任・サブスク)

請負は成果物で検収、準委任は工数で対価、サブスクは継続利用が前提と考えます。責任範囲や変更時の扱い、解約条件が変わるため、見積りの読み方も異なります。契約形態ごとのメリット・注意点を把握し、案件の性質に合う形を選択。比較時は“同じ契約形態同士”で評価軸をそろえましょう。

  • 契約形態で検収基準がどう変わるか
  • 変更時の費用算定ルールを確認
  • 途中解約と清算条項を事前確認
  • 知財の帰属・使用範囲を明文化
  • 支払いサイトと手数料を把握
  • 契約ごとに比較表を分けて評価

評価軸を決める(価格・品質・速度・保守・実績)

価格だけでは判断を誤ります。品質(実績・成果物の精度)、速度(体制・承認フロー)、保守(SLA・改善提案)、実績(同業経験・類似事例)を軸に配点。重要度に応じて比率を変え、点数化して総合評価します。主観的な好みを排し、決裁者に説明可能な“合意の枠組み”を先に作ることが肝心です。

  • 評価軸と配点比率を先に合意
  • 各軸の評価基準を文書化する
  • 定量項目は数値で点数化する
  • 定性項目は根拠を必ず記録
  • 同業事例の有無に加点を設定
  • 総合点と懸念点を併記して共有

金額に効く10の主要コスト要素

ページ数とテンプレ活用度

総ページ数と、テンプレート流用の割合が金額を大きく左右します。個別デザインが必要なページが多いほど工数は増加。似た構成をテンプレで展開できるか、一覧と詳細をセットで設計できるかを確認しましょう。ページ種別ごとの単価と範囲を定義し、追加ページ時の単価も見積りに含めます。

  • 個別デザインの対象ページを特定
  • 共通テンプレで展開可能か確認
  • 一覧・詳細のセット設計を依頼
  • 追加ページ単価と条件を明記
  • レイアウトバリエーション数を定義
  • 再利用コンポーネントの範囲を決定

デザイン難易度(UIパターン数・独自性)

UIパターンが多い、アニメーションやモーションが複雑、ブランド要件が厳密などはデザイン工数を押し上げます。ガイドラインの有無、参考テイスト、必要なビジュアルの点数を明確化。独自性の度合いを定義し、既存パターン流用可否を確認します。審美性よりも目的達成の優先度を共有しましょう。

  • UIパターンの種類と数を明記
  • アニメ表現の必要性と範囲を定義
  • ブランドガイドの適用範囲を共有
  • 参考サイトの具体テイストを提示
  • 既存パターン流用の可否を確認
  • 審美と目的の優先度を合意

CMS構築(権限設計・入力項目・ワークフロー)

WordPress等のCMSは、投稿タイプや入力項目、承認フロー、権限設計の複雑さで費用が変わります。更新者が楽に使える構成を優先し、将来の拡張余地も確保。輸入・移行作業やプラグイン選定、セキュリティ対応の有無も明文化します。管理画面の使い勝手は運用コストに直結します。

  • 投稿タイプと入力項目を設計
  • 承認フローと権限階層を定義
  • 移行データの件数と形式を確定
  • 必須プラグインと代替案を提示
  • セキュリティ対応範囲を明記
  • 管理画面の操作性要件を共有

機能要件(フォーム/検索/会員/多言語/EC)

フォームのステップ数、検索条件、会員機能、言語切替、ECの在庫・決済などは、要件次第で大きく増額します。サードパーティの組み込み可否や、ノーコード活用の余地も検討。必要最低限から段階導入できる設計にすると、初期費を抑えつつ拡張性も担保できます。依存サービスの費用も合わせて比較しましょう。

  • フォーム項目と確認導線を定義
  • 検索条件と表示件数を決定
  • 会員種別と権限範囲を明記
  • 言語切替方式と対象範囲を決定
  • 決済手段と手数料を比較
  • 段階導入のロードマップを用意

コンテンツ制作(原稿作成・入稿代行・翻訳)

原稿の新規作成、既存流用、リライト、入稿代行の有無でコストは変わります。翻訳や専門監修が必要なら、言語数や校正回数も定義。見出し構成テンプレを共有して、粒度をそろえると見積りが安定します。社内で作る部分と外注する部分を切り分け、締切と責任者を事前に決めましょう。

  • 新規・流用・リライトを分類
  • 入稿代行の範囲と件数を明記
  • 翻訳言語と校正回数を定義
  • 監修の有無と作業粒度を共有
  • 社内担当の締切と役割を設定
  • 見出しテンプレで粒度を統一

写真・撮影・画像編集(指示書の有無)

プロ撮影の有無、撮影点数、ロケ・機材、レタッチの範囲は費用に直結します。指示書(目的・構図・使用ページ)を作ると無駄撮りが減り、必要点数に絞れます。フリー素材活用や既存写真の再編集も選択肢。権利や肖像の許諾は先に整理し、利用期限や媒体範囲も明文化しておきましょう。

  • 撮影点数とカット種別を定義
  • 構図・使用ページを指示書化
  • レタッチ範囲と納品形式を明記
  • 代替案:素材活用の基準を設定
  • 権利・肖像の許諾書を準備
  • 利用媒体と期限を契約に明記

SEO・表示速度・アクセシビリティ対応

タイトル・見出し設計、内部リンク、スキーマ、画像最適化、Webフォント、コントラスト基準、キーボード操作などの対応範囲で費用は変わります。成果へ直結する基本対応は必須とし、高度対応は優先度で段階導入。測定と改善の運用まで含めるかも見積りに反映しましょう。

  • 基本SEO施策の実装範囲を定義
  • 速度指標の目標値と測定方法を明記
  • 画像最適化と形式選定を依頼
  • コントラストと操作性の基準化
  • 構造化データの対象範囲を指定
  • 改善運用の頻度と体制を決定

修正回数と範囲(軽微/大幅の線引き)

修正の回数と対象範囲を決めないと、リテイクの連鎖でコストが膨らみます。軽微=文言・色味・配置微調整、大幅=構成変更や新規要素追加など、基準を事前合意。各工程でのラウンド数と反映期限を定義し、超過時の追加費用と判断手順も明記しておきましょう。

  • 軽微/大幅の基準を数値で定義
  • 工程別の修正ラウンド数を設定
  • 提出締切と反映期限を明記
  • 超過時の追加費用を合意
  • 変更申請〜承認の手順を固定
  • 議事録と版管理の運用を徹底

テスト範囲(ブラウザ・実機・フォーム・計測)

主要ブラウザ・OS・端末幅、フォーム送受信、計測イベント、リダイレクト、サイトマップ送信など、テスト対象を具体化します。実機検証の有無、件数、異常系のシナリオも定義。誰がどこまで確認するかの責任分界点を明記し、公開直前の品質リスクを抑えましょう。

  • 対象ブラウザとOSの一覧を提示
  • 実機検証の端末と件数を定義
  • フォーム送受信の検証項目を明記
  • 計測イベントと期待値を定義
  • リダイレクトと404の試験を実施
  • 責任分界点と承認手順を合意

ディレクション/PM(会議頻度・進行管理)

会議頻度、参加者、議題、議事録、課題管理、応答SLAなどの運用設計は、見積りのディレクション費に反映されます。進行の質は納期と品質を左右するため、安易に削るのは危険。“必要十分”な体制とリズムを定義し、意思決定の速さを担保するのがコスト最適化の近道です。

  • 定例会の頻度と議題を固定
  • 議事録と宿題を即日共有
  • 課題管理ツールとSLAを定義
  • 承認者と代行者を事前指名
  • 連絡手段と応答時間を明文化
  • 変更管理の窓口を一本化する

比較チェックリスト:見積項目別に確認

作業範囲と除外事項(やらないことの明記)

“やること”だけでなく“やらないこと”が明記されているかで、追加費用の発生リスクが変わります。入稿・校正・撮影・翻訳・テスト・計測など、範囲外の扱いをチェック。グレーな部分は質問で白黒を付け、比較表に反映させましょう。解釈差の芽を早期に摘むのが肝心です。

  • 範囲内外の線引きを項目別に確認
  • 入稿・校正の担当と回数を明記
  • 撮影・翻訳の取扱いを明文化
  • テスト・計測の範囲を具体化
  • グレー項目は質問で確定化
  • 除外事項を比較表に転記

成果物の定義(データ納品形式・ソース)

納品物は、HTML/CSS/JSのソース、CMSデータ、デザインデータ、画像素材、ガイド類など。形式、バージョン、受け渡し方法、再利用範囲を明記します。元データ不可や追加費用条件がないかも確認。将来の改修や社内運用を見据え、必要な資産が手元に残るかを評価しましょう。

  • ソース納品の範囲と形式を確認
  • デザインデータの提供可否を確認
  • 画像・アイコンの権利範囲を明記
  • ガイド・ドキュメントの有無を確認
  • 受け渡し方法と期限を明文化
  • 再利用と改変の条件を確認

品質基準(速度・コントラスト・バグ許容)

表示速度の目標値、コントラストやフォントサイズ、バグの許容基準を数値で合意。達成方法と測定ツール、検査のタイミングも明確にします。基準が曖昧だと、品質に対する期待がずれ続けます。客観指標で“何が合格か”を共有し、手戻りを防ぎましょう。

  • LCPやCLSなど目標値を設定
  • コントラスト比の下限を定義
  • 最小文字サイズと行間を指定
  • バグの深刻度と是正期限を合意
  • 検査ツールと実施時期を明記
  • 合格基準と再検査手順を定義

スケジュール/マイルストーン/遅延対応

工程ごとの納期、承認者、遅延時の切替プランが明記されているかを確認。依存関係の整理、予備日の有無、休日考慮も重要です。期日だけでなく承認から反映までのSLAを定義し、停滞を防ぎます。現実的な計画かどうかを第三者目線で評価しましょう。

  • 工程別の納期と承認者を確認
  • 遅延時の代替プランを事前合意
  • 依存関係と予備日を明文化
  • 承認〜反映のSLAを設定
  • 休日・繁忙期の影響を反映
  • 計画の実現性を客観評価

変更管理と追加費用の発生条件

変更申請の窓口、評価方法、承認フロー、見積り再提示のタイミングを定義。追加費用が発生する条件と単価表を確認します。曖昧さを残すと紛争の原因に。記録はすべてチケット化し、履歴を共有。軽微対応の範囲も数値で線引きしましょう。

  • 変更申請の窓口と様式を統一
  • 影響評価と承認手順を定義
  • 再見積のタイミングを明記
  • 単価表と最低工数を開示
  • 軽微対応の上限を数値化
  • 履歴はチケットで一元管理

支払い条件(着手・中間・検収)

支払いの回数と割合、条件(検収・納品・公開)、振込手数料、遅延利息などを確認します。着手金の有無は体制確保に影響。中間金がある場合はマイルストーンとの連動を明記。検収の定義が不明確だと支払いトラブルの元になるため、合意文書で固定しましょう。

  • 支払い回数と割合を明確化
  • 検収条件と受領手順を定義
  • 着手金の有無と金額を確認
  • 手数料負担と支払サイトを明記
  • 公開前後の支払条件を確認
  • 遅延時の取り決めを合意

知財・著作権・素材利用許諾

デザイン・コード・写真・イラストの権利帰属、利用範囲、二次利用、著作者人格権の扱いを契約で固定します。素材サイトのライセンス条件や、フォント・プラグインの利用規約も要確認。後から使えない・差し替えが必要は大きな痛手です。先にクリアにしておきましょう。

  • 帰属と使用範囲を契約で明記
  • 二次利用と改変の可否を確認
  • 人格権不行使の取り扱いを定義
  • 素材サイトのライセンスを確認
  • フォント・プラグイン規約を確認
  • 将来の再利用条件を合意

保守・運用サポートとSLA(対応時間・窓口)

公開後の問い合わせ窓口、対応時間、復旧目標、改善提案の頻度、月間作業上限、緊急時の連絡手段を明確にします。保守費の内訳と対象外作業、追加単価も確認。運用の質は成果に直結するため、価格だけでなく体制の強さも比較軸に入れましょう。

  • 窓口と対応時間・休日対応を明記
  • 復旧目標と優先度基準を定義
  • 月間作業上限と繰越を確認
  • 改善提案の頻度と内容を合意
  • 対象外作業と追加単価を明記
  • 緊急時の連絡・通報手順を定義

依頼先タイプ別の傾向(会社/フリーランス/サブスク)

制作会社の特徴(体制/品質/費用帯)

制作会社は分業体制で品質と進行が安定しやすく、多機能案件や短納期にも対応しやすい一方、費用は高めになりがちです。評価時は、同業・同規模の事例、担当者の経験、運用体制、レスポンス速度を重視。“誰が実務を担うか”まで確認し、提案の再現性を見極めましょう。

  • 同業・同規模の実績の有無を確認
  • 担当者の経験年数と役割を把握
  • 分業体制とバックアップを確認
  • 短納期時の増員可否を確認する
  • 公開後の運用提案の質を評価
  • 過去の納期遵守率をヒアリング

フリーランスの特徴(柔軟性/個人依存)

フリーランスは費用を抑えやすく、意思決定が速い反面、品質とスケジュールが個人に依存します。得意領域と稼働状況、バックアップ体制、連絡速度を確認。小中規模や部分委託と相性が良く、契約と仕様を明確にできれば高いコスパを期待できます。保守面は別手当の検討も有効です。

  • 専門分野と得意範囲を具体把握
  • 稼働状況と予備日を確認する
  • 不在時のバックアップを確認
  • 連絡手段と応答速度を評価
  • 保守は別契約の選択肢を検討
  • 契約と仕様の明文化を徹底

サブスク型の特徴(初期費軽/所有権・解約条件)

サブスクは初期費を抑えやすく運用もセットになりやすい一方、契約期間や解約条件、データ・ドメインの所有権に注意が必要です。デザイン自由度や追加費用条件も比較。短期で立ち上げ、運用で育てる戦略に向きますが、将来の移転や拡張可否も必ず確認しましょう。

  • 最低契約期間と違約条件を確認
  • ドメイン・データの所有権を確認
  • デザイン自由度と制約を把握
  • 追加費用の発生条件を精査
  • 移転・解約時の引継条件を確認
  • 運用支援の範囲と頻度を比較

案件特性での向き不向きと見積りの見方

ページ数・機能の複雑さ・納期・社内体制で最適な依頼先は変わります。多機能・短納期は会社、有識チーム前提の部分委託はフリーランス、初期費抑制はサブスクが候補。見積りは“強みと弱みが金額にどう反映されたか”で読み解くと、納得度の高い選定ができます。

  • 規模・機能・納期で候補を絞る
  • 社内体制と分担可能性を評価
  • 強みの価格反映を読み解く
  • 弱みのリスク対策を確認する
  • 公開後の運用前提で試算する
  • 将来拡張の可否を重視評価

失敗しないRFP(依頼要件書)の書き方

必須要素(目的・KPI・範囲・前提・期待成果)

RFPは“判断材料をそろえる設計図”。目的とKPI、作業範囲と除外、前提条件、期待する成果物や評価指標を一枚に整理します。曖昧さを残すと見積りの粒度がばらけます。質問受付の締切と回答共有の方法も記載し、各社が同じ情報で提案できる環境を整えましょう。

  • 目的・KPIを一文で明確化
  • 範囲と除外を項目別に記載
  • 前提条件と制約を明文化する
  • 期待成果と評価指標を定義
  • 質問受付の締切と方法を記載
  • 回答共有のルールを設定

サイト構成・機能一覧のテンプレ

サイトマップ、ページ種別、テンプレ流用範囲、機能一覧、非機能要件(速度・可用性・セキュリティ)をテンプレで提示。各要素に優先度を付け、必須と将来拡張を分けます。表形式で記載すると解釈の差が減り、見積りが安定。合意後は版管理で変更履歴を追えるようにしましょう。

  • サイトマップと優先度を記載
  • テンプレ流用の範囲を明記
  • 機能一覧と仕様粒度を統一
  • 非機能要件を数値で定義
  • 必須/拡張を二段階で提示
  • 版管理で履歴を追跡可能に

参考サイト・トーン&マナー・非機能要件

参考サイトは“どの要素を参考にするか”まで明示。トーン&マナー(写真・色・言い回し)の方向性を共有します。非機能は速度・可用性・セキュリティ・保守性などを数値で設定。感覚差を減らし、提案の精度を高めます。例示は多すぎると散らかるので三例程度に絞りましょう。

  • 参考要素を部位単位で指定
  • 写真・色・文体の方向性を共有
  • 速度・可用性の目標値を設定
  • セキュリティ要件を明文化
  • 保守性と拡張性の基準を定義
  • 参考例は三件に厳選して提示

提案依頼事項(代替案・段階導入・スケジュール)

見積りの他に、コストを抑える代替案、段階導入のロードマップ、実施スケジュール、リスクと対策の提示を依頼。提案の再現性や実現可能性が見えます。判断材料が同じなら、比較表で定量評価が可能です。依頼フォーマットを指定し、回答の粒度もそろえましょう。

  • 代替案と影響の提示を依頼
  • 段階導入の計画提出を依頼
  • 詳細スケジュールの提出を要求
  • リスクと対策の明記を依頼
  • 回答様式と粒度を指定する
  • 評価指標に沿った根拠を要請

用途別の費用感と選び方の目安

LP(1〜数ページ)での比較ポイント

LPはスピードと検証が命。テンプレ活用と要点に絞ったデザインで初速を出し、ABテストで磨きます。見積りは、原稿作成、デザイン点数、実装、計測設定、広告連携まで含むかを確認。短納期・小予算でも、目的とKPIが明確なら十分に成果を狙えます。

  • 原稿作成と構成案の有無を確認
  • セクション点数と演出範囲を確認
  • 計測とABテスト設定を確認
  • 広告連携とタグ管理を確認
  • 納期短縮案と段階公開を確認
  • 修正回数と反映SLAを合意

コーポレート(10〜20ページ規模)

会社紹介・サービス・事例・採用・問い合わせなど核ページを整備。テンプレ展開で工数を抑えつつ、トップと採用は個別最適が有効。保守費と更新体制も含めて総額で比較します。実績の近い事例がある依頼先は、短期間で再現性の高い進行が期待できます。

  • 核ページの優先順位を合意
  • テンプレ展開の対象を定義
  • 採用・トップの個別最適を確認
  • 更新体制と保守費を試算
  • 同規模の実績と再現性を評価
  • 写真・事例の準備計画を確認

採用サイト・事例サイトの注意点

採用は職種別の導線と応募導線、事例は課題→解決→効果の型が鍵。CMSの入力項目や一覧・詳細のテンプレを丁寧に設計すると運用が楽です。インタビュー撮影や許諾の段取り、検索や絞り込みの仕様も見積りに反映させましょう。継続更新を前提に設計します。

  • 職種別導線と応募導線を設計
  • 事例の記述型をテンプレ化
  • CMS入力項目と承認を設計
  • 撮影・許諾の段取りを明記
  • 検索・絞込仕様を定義する
  • 継続更新の運用費を試算

多言語・ECなど機能重視案件の勘所

多言語は翻訳フローと切替方式、ECは在庫・配送・決済・税計算がコスト源。外部サービス連携や法対応も考慮が必要です。段階導入の計画を立て、初期は最小構成で市場検証。見積りはライセンスや手数料も含め、総保有コストで比較しましょう。

  • 翻訳フローと切替方式を定義
  • 在庫・配送・税計算を明記
  • 決済手段と手数料を比較
  • 外部連携の仕様と費用を確認
  • 段階導入のロードマップを用意
  • 総保有コストで比較評価する

比較表テンプレの作り方(評価軸と配点)

評価軸サンプル(価格30/品質30/速度20/保守20)

基本例として「価格30・品質30・速度20・保守20」を提示。自社の優先度に合わせて比率を変更し、各軸の評価基準を具体化します。例:品質=同業事例・UI精度・計測設計、速度=体制と承認SLAなど。点数と根拠をセットで記録すると、意思決定の透明性が高まります。

  • 配点比率を事前に合意設定
  • 各軸の評価観点を箇条書き化
  • 点数と根拠を同時に記録する
  • 同点時の優先軸を先に決定
  • 最終判断者と期限を明記する
  • 版管理で比較履歴を保存する

定量化のコツ(修正回数・SLA・経験値)

修正回数、SLA、担当者経験、同業事例数など、数値化できる要素を積極的に点数へ落とします。主観に頼らず、定量・定性の両輪で評価。“比較不能”を減らし、説明可能な結論へ導きます。評価表は後日の見直しにも使える資産になります。

  • 修正回数を点数化して比較
  • 応答・反映SLAを点数化
  • 担当経験年数に基準点を設定
  • 同業事例数で加点ルール運用
  • 定性は根拠メモ必須で記録
  • 不明点は質問票で補完する

“赤点”基準の設定と意思決定の手順

配点だけでなく“ここを満たさなければ不採用”の赤点基準を定義します。例:計測未対応、SLA未提示、知財不明。評価会は、赤点→総合点→懸念解消の順で進行。議事録と決定理由を保存し、後日の説明責任に備えます。感覚ではなくプロセスで合意を作りましょう。

  • 不採用条件(赤点)を先に定義
  • 評価会の進め方を定型化
  • 懸念点の解消期限を設定
  • 決定理由を議事録で保存
  • 次点候補の保持条件を合意
  • 再提案の受入条件を明記

契約前の最終チェックと“赤旗”サイン

重要条項(知財・修正範囲・検収・取消)

契約は最後の防波堤。知財の帰属・使用範囲、修正回数と定義、検収基準、キャンセルや遅延時の取り決めを精査します。曖昧な表現は後の争点に。不明点は赤入れで修正文案を提示し、文書で合意。運用に直結する条項から優先的に固めましょう。

  • 知財の帰属・使用範囲を確定
  • 修正回数と基準を条文で明記
  • 検収条件と方法を明文化する
  • 取消・遅延時の条項を確認
  • 文言曖昧箇所は修正文案提示
  • 合意書式で保全し社内共有

よくある落とし穴(別料金条件・成果物不明)

“別料金の条件が細かく散在”“成果物が抽象的”“検収が曖昧”“保守範囲が記載なし”は典型的な落とし穴です。必ず質問で具体化し、比較表に反映。小さな曖昧さが積み重なると、公開直前に大きな齟齬として噴出します。今のうちに潰しておきましょう。

  • 別料金の条件と単価を一覧化
  • 成果物の具体例と形式を確認
  • 検収基準の客観指標を設定
  • 保守対象外を具体的に列挙
  • 未定義項目は必ず質問で確定
  • 回答を比較表へ即時反映する

赤旗サイン集(過度値引き・内訳不透明・遅レス)

大幅値引きなのに内訳が不透明、質問への回答が遅い、担当や体制が不明、契約条項が曖昧——いずれも赤旗です。短期的な安さより、進行と品質の再現性を重視。違和感は記録し、根拠を求めましょう。納得できなければ、無理に進めない判断も重要です。

  • 値引き根拠と内訳が説明不能
  • 質問回答が遅く精度も低い
  • 担当者と体制が曖昧なまま
  • 契約条項が抽象的で不明確
  • 実績提示が部分的で検証不能
  • 懸念指摘への反応が防御的

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  • 現状ヒアリングと課題の可視化
  • 目的別の進め方と概算費用提示
  • スケジュール案と体制のご提案
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