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ホームページ制作の見積もり比較ガイド|相見積もりの取り方と比べ方

公開日 更新日 執筆 高橋 竜也(合同会社ウィル 代表)

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制作会社から見積もりを取ったものの、金額の差が大きすぎて、何を基準に選べばいいか分からない。こうした迷いは、各社への頼み方がそろっていないことから起きる場合が多くあります。本記事では、ホームページ制作の相見積もりを、どう取り、どう比べて1社に決めるかを、中小企業の経営者が判断に使える手順で整理します。

こんな方におすすめの記事です

  • 初めてホームページ制作を外注する
  • 相見積もりの取り方と比べ方を知りたい
  • 見積もりの金額の差がどこから来るのかを知りたい
  • 社内で説明できる形で依頼先を決めたい
  • 公開後の保守費も含めて総額で判断したい

この記事でわかること

  • 相見積もりは何社に、どんな条件で頼むか
  • 届いた見積もりを並べる比較表の作り方
  • 金額の差が出やすい項目と、確かめ方
  • 契約の前に確かめる要点と、注意したいサイン
  • 社内で比べて1社に決める手順

大切なのは、各社に同じ条件で頼み、届いた見積もりを同じ表に並べて比べることです。金額だけでなく、作業の範囲・修正の回数・公開後の保守まで含めた総額で比べると、安く見えた見積もりの落とし穴にも気づけます。

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相見積もりの取り方:同じ条件で頼む準備

相見積もりで金額の差が大きくなるのは、各社への頼み方がそろっていないことが多いためです。ページ数・機能・納期・原稿の分担などを各社の解釈に任せると、安い見積もりが実は作業の範囲を大きく削っていた、ということが起きます。まず、全社に同じ条件で頼む準備をしましょう。

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何社に頼むか:3社程度が比べやすい

相見積もりは、3社程度に頼むと比べやすくなります。2社では、どちらが標準的な金額なのか判断しにくくなります。一方で、5社、6社と増やすと、説明や質問のやり取りに時間を取られ、ていねいに比べきれません。候補を3社に絞ってから頼み、断るときも早めに連絡しましょう。

  • 候補は3社程度に絞ってから頼む
  • 全社に同じ資料と同じ質問を渡す
  • 見積もりの締め切り日をそろえる
  • 断る会社にも早めに連絡する

見積もりを依頼するときに伝えること

各社に渡す内容を1枚の「見積もり依頼書」にまとめ、全社に同じものを送ります。「テンプレート」「オリジナル」「下層一式」のような言葉は会社によって意味が違うので、参考にしたいサイトや例を添えると、見積もりの前提がそろいます。

見積もり依頼書に書く項目

  • 作る目的(問い合わせを増やす・採用・会社案内など)
  • ページ数と、デザインを作り込みたいページ
  • 必要な機能(問い合わせフォーム・ブログ・予約など)
  • 原稿と写真をどちらが用意するか、希望の公開時期
  • 予算の幅と、公開後の更新を誰が行うか

届いた見積もりを比較表に並べる

見積書は会社ごとに書き方が違うので、そのまま見比べても判断できません。同じ表に書き写して並べましょう。金額だけでなく、作業の範囲や公開後の対応を同じ行で比べると、差の理由が見えてきます。

比べる項目 A社 B社 C社
総額(初期費用・毎月の費用)
作業の範囲(含むもの・含まないもの)
修正の回数
公開後の保守と、その範囲
担当者と体制
同じ業種・規模の実績
気になる点・確かめたいこと

あわせて、「この条件なら選ばない」という基準も先に決めておくと、迷いにくくなります。たとえば、作業の範囲を説明できない、公開後の対応が決まっていない、制作物の権利の扱いが分からない、といった点です。

  • 全社の見積もりを同じ表に書き写す
  • 金額だけでなく範囲と保守を同じ行で比べる
  • 「この条件なら選ばない」基準を先に決める
  • 気になる点は質問して表に書き足す

契約の形で、見積もりの見方が変わる

作って納める契約(買い切り)と、月額で使い続ける契約(サブスク型)では、見積もりの見方が変わります。買い切りは初期費用が大きく、公開後の保守は別料金になることが多い形です。月額で使い続ける契約は初期費用を抑えやすい一方、契約期間・解約の条件・ドメインとデータの持ち主を確かめる必要があります。比べるときは、同じ年数で総額を出してそろえましょう。

金額の差が出やすい項目と、確かめ方

見積もりの金額の差は、多くの場合「何がどこまで含まれているか」の違いから生まれます。次の項目は会社ごとに差が出やすいので、比較表の「作業の範囲」の行で確かめましょう。それぞれの費用の相場と内訳は、費用相場の記事で解説しています。

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ページ数とデザインの作り込み

デザインを1ページずつ作るページが多いほど、費用は上がります。どのページを作り込み、どのページを共通のひな形で作るかを見積もりで確かめます。見積書では、「デザイン一式」とまとめて書かれていないかを見ましょう。ページごとの内訳がないと、ページを増やしたときの費用も読めません。

質問の例

  • 作り込むページと、ひな形で作るページはどれですか
  • ページを1つ増やすと、いくら増えますか
  • 参考にしたサイトのどの部分まで対応できますか

更新の仕組みと原稿の作成

更新の仕組み(CMS)の作り込みや、原稿の作成・入力を誰が行うかで費用が変わります。社内で用意するものと、任せるものを分けて確かめます。見積書に「原稿作成」「入稿」の行がない場合は、こちらで用意する前提になっていることがあります。公開後に社内で更新できるかどうかも、ここで確かめておきましょう。

質問の例

  • 原稿の作成と入力は、見積もりに含まれていますか
  • 公開後、社内でどこまで更新できますか
  • 更新の操作の説明はありますか

修正の回数・確認の範囲・保守

修正の回数の上限、どの端末で表示を確かめるか、公開後の保守の範囲は、会社ごとに違いが大きい項目です。保守は毎月の費用として、年単位の総額で比べましょう。初期費用が安くても、保守や修正が別料金で積み上がると、結果として高くつくことがあります。

質問の例

  • 修正は何回まで含まれ、それ以降はいくらですか
  • スマホとパソコンのどの端末で表示を確かめますか
  • 保守の費用には、何が含まれ、何が含まれませんか
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写真の撮影と検索への対応

プロの撮影を含むか、検索で見つけてもらうための基本の設定(題名・見出し・表示の速さなど)をどこまで含むかも、差が出やすい項目です。「SEO対策込み」と書かれていても、中身は会社ごとに違います。何をしてくれるのかを具体的に聞いて、比較表に書き写しましょう。

質問の例

  • 撮影は含まれていますか。何カット、どこで撮りますか
  • 「SEO対策」として、具体的に何をしますか
  • 写真や素材の権利は、どちらに残りますか

見積書で確かめる項目

見積書では、「やること」だけでなく「やらないこと」が書かれているかを確かめます。原稿の入力・校正・撮影・表示の確認など、範囲の外の扱いがあいまいなまま進めると、公開の直前に追加費用として出てきます。分からない項目は質問して、答えを比較表に書き足しましょう。

作業の範囲・納品物・権利

作業の範囲に何が含まれ、何が含まれないかを項目ごとに確かめます。納品されるもの(サイトのデータ・デザインのデータ・画像など)と、その権利がどちらにあるかも、契約の前に確かめておきましょう。

  • 含むもの・含まないものを項目ごとに確かめる
  • 納品されるデータの種類と渡し方を確かめる
  • デザイン・文章・写真の権利の持ち主を確かめる
  • あいまいな項目は質問して比較表に書き足す

スケジュールと支払いの条件

工程ごとの納期と、遅れたときの対応が書かれているかを確かめます。支払いは、何回に分けるか、いつ払うか(納品時・公開時など)、検収(納品物の確認)の条件を確かめ、文書で残しましょう。

  • 工程ごとの納期と確認する人を確かめる
  • 遅れたときの対応を事前に決めておく
  • 支払いの回数と時期を文書で残す
  • 検収の条件をはっきりさせる

依頼先のタイプで変わる確認点

制作会社は分業で品質と進行が安定しやすい一方、費用は高めです。フリーランスは費用を抑えやすい一方、品質とスケジュールが個人に左右されます。月額で使い続ける形は初期費用を抑えやすい一方、契約期間・解約の条件・ドメインとデータの持ち主の確認が欠かせません。依頼先の選び方は、こちらの記事で解説しています。

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契約前の確認と、1社に決める手順

候補が絞れてきたら、契約の前に要点を確かめます。契約書で確かめる項目の詳しい解説と、外注先とのトラブルを防ぐ考え方は、次の記事にまとめています。

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契約書で確かめる要点

最低限、次の4つは契約書で確かめます。あいまいな書き方の項目は、文書で合意し直しておきましょう。

  • 制作物の権利の持ち主と使える範囲
  • 修正の回数と、どこまでが修正か
  • 検収の条件と方法
  • 追加費用がかかる条件と単価

注意したいサイン

次のようなサインがあるときは、無理に進めない判断も大切です。

  • 大きく値引きしているのに、内訳を説明できない
  • 質問への返事が遅い、または答えがあいまい
  • 担当者や体制が決まらないまま進めようとする
  • 実績を確かめられない
  • 保守の範囲が書かれていない

社内で比べて1社に決める

比較表を社内で共有し、「この条件なら選ばない」基準に当たる会社を先に外します。そのうえで、残った会社を総額と気になる点で比べて決めます。決めた理由を記録しておくと、社内での説明にも、あとで見直すときにも役立ちます。

  • 「選ばない」基準に当たる会社を先に外す
  • 残った会社を総額と気になる点で比べる
  • 決めた理由を記録して社内で共有する
  • 決める人と期限を先に決めておく

まとめ

ホームページ制作の相見積もりは、3社程度に同じ条件で頼み、届いた見積もりを同じ表に並べて比べるのが基本です。金額の差は「何が含まれているか」の違いから生まれることが多いので、作業の範囲・修正の回数・公開後の保守まで含めた総額で比べましょう。契約の前には権利・検収・追加費用の条件を確かめ、注意したいサインがあれば無理に進めないことも大切です。

  • 3社程度に、同じ見積もり依頼書で頼む
  • 届いた見積もりを同じ比較表に並べる
  • 含むもの・含まないものを質問で確かめる
  • 権利・検収・追加費用の条件を契約書で確かめる
  • 保守を含めた総額で1社に決める
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この記事の著者

高橋 竜也|合同会社ウィル 代表
BtoBマーケティングの現場経験10年以上、Web制作の現場経験7年以上。SaaS企業でリード獲得施策・MA運用・インサイドセールスのマネジメントを経験。福岡・博多を拠点に、BtoB中小企業の営業基盤づくりを支援。