フォーム一体型LPとは|BtoBの問い合わせにつなげる設計と判断基準
こんな方におすすめ
- LPからの問い合わせや資料請求が伸びず、フォームの手前で離脱していると感じている
- フォーム一体型LPという言葉を聞き、自社にも合うのか知りたい
- ECの事例は見つかるが、BtoBでどう使えばよいかがわからない
- マーケティングの専任担当がおらず、何から見直せばよいか判断したい
この記事でわかること
- フォーム一体型LPの仕組みと、通常のLPとの違い
- ECの購入LPとBtoBの問い合わせLPで、設計がどう違うか
- BtoB向けに、フォームの項目・配置・入力補助をどう決めるか
- 導入前に確認したい計測・スマホ表示・移行の注意点
- 自社のLPをフォーム一体型にすべきかの判断基準
LPを見てもらえているのに、問い合わせにつながらない。そんなときに候補に挙がるのが、フォーム一体型LPです。
ただ、検索して出てくる情報の多くは、ECの購入ページを前提にしています。BtoBの問い合わせや資料請求では、同じ考え方をそのまま当てはめにくい部分があります。
この記事では、BtoB中小企業の経営者・営業責任者の方に向けて、フォーム一体型LPの仕組みと設計の考え方を整理します。
いまのLPは問い合わせにつながる形か|無料診断(約1分)
- LPは見られているのに、問い合わせや資料請求が少ない
- フォームの手前で離れられている気がする
- どこから直せばよいか、優先順位がつけられない
フォーム一体型LPとは(通常LPとの違い)
まず、フォーム一体型LPが何を指すのかを確認します。言葉は同じでも、使われる場面によって中身が少しずつ違います。
ページの中で入力と送信まで完結するLP
フォーム一体型LPは、LPの中に入力フォームを置き、同じページで送信まで終えられる形のLPです。LP一体型フォームと呼ばれることもあります。
ECでは、購入に必要な入力欄をLPに組み込む形を指すことが多いです。カートの画面に移らずに注文できるため、単品の商品を売るページでよく使われています。
BtoBでは、問い合わせ・資料請求・相談の申し込みといったフォームを、LPの中に置く形になります。
通常のLPとの違いは「ページの移動があるかどうか」
通常のLPでは、ボタンを押すと別ページのフォームに移ります。フォーム一体型LPでは、この移動がありません。
違いは見た目だけではありません。ページが分かれていないため、読んだ内容を見返しながら入力できます。一方で、送信完了をどう計測するかなど、運用面で決め直すことも出てきます。
- フォーム一体型LPは、LPの中で入力から送信までを完結させる形
- ECでは購入の入力欄、BtoBでは問い合わせや資料請求のフォームを置く
- 通常のLPとの違いは、フォームへのページ移動がないこと
フォーム一体型LPが効く理由(離脱ポイントの削減)
フォーム一体型にすると、読み手が途中で離れるきっかけを減らしやすくなります。ここでは、その理由を3つの面から見ていきます。
ページの移動そのものが離脱のきっかけになる
ボタンを押して別ページに移るとき、読み込みを待つ時間が生まれます。画面が切り替わった瞬間に、読み手の気持ちも一度途切れがちです。
移った先のフォームが想像より長いと、そこで戻るボタンを押す人もいます。フォーム一体型LPは、この移動の段階をなくせる点に意味があります。
読んだ内容と入力が地続きになる
LPを読み進めた人は、内容に納得した状態でフォームにたどり着きます。同じページにフォームがあれば、その納得が冷めないうちに入力を始められます。
入力の途中で迷ったときも、少し上に戻れば説明を読み直せます。別ページのフォームでは、この行き来がしにくくなります。
それだけで問い合わせが増えるとは限らない
フォーム一体型は、あくまで離脱のきっかけを減らす手段のひとつです。LPの内容が読み手の課題に合っていなければ、フォームの位置を変えても結果は変わりにくいです。
また、ページを開いてすぐにフォームが見えると、売り込みを警戒する人もいます。効くかどうかは、読み手の状況と置き方しだいだと考えておくのが現実的です。
- 別ページへの移動は、読み込み待ちや気持ちの途切れで離脱のきっかけになる
- 同じページなら、納得した状態のまま入力を始められる
- 内容が課題に合っていなければ、フォームの形を変えても成果は出にくい
ECの購入LPとBtoBの問い合わせ・資料請求LPでは設計が違う
フォーム一体型LPの情報は、ECの購入ページを前提にしたものが中心です。BtoBで取り入れるときは、フォームの役割がそもそも違う点を押さえておく必要があります。
ECの購入LPは「その場で買ってもらう」ための形
ECの購入LPでは、フォームの送信がそのまま購入になります。広告から来た人に、その場で注文まで進んでもらうことが目的です。
そのため、カートに入れた後の離脱をどう防ぐかが大きなテーマになります。支払い方法や配送先の入力を、いかに迷わせずに終えてもらうかが設計の中心です。
BtoBの問い合わせLPは「相談の入口」をつくる形
BtoBでは、フォームを送信しても取引が決まるわけではありません。送信は、営業担当と話を始めるための入口です。
検討には時間がかかり、社内で複数の人が関わることも多いです。読み手は「まず情報を集めたい段階」なのか「具体的に相談したい段階」なのかで、入力してよいと思える内容が変わります。
さらに、送信された情報は、営業担当が最初の連絡や打ち合わせの準備に使います。フォームは読み手のためだけでなく、営業につなぐための道具でもあります。
BtoBで見直したい3つの違い
ECの考え方をそのまま持ち込むと、BtoBではずれが出やすくなります。特に次の3点は、自社に合わせて決め直すことをおすすめします。
- ゴールの違い:ECは購入の完了、BtoBは相談や資料請求を受け取った後の商談化
- 急ぐかどうかの違い:BtoBでは、その場で決めさせるより、次の一歩を選びやすくすることが大切
- 集める情報の違い:BtoBでは、営業が最初の連絡で必要な情報を見きわめて集める
- ECの購入LPは、その場で注文まで終えてもらうことが目的
- BtoBのフォーム送信は、営業と話を始めるための入口
- BtoBでは、ゴール・急ぎ方・集める情報をEC向けとは別に決める
BtoB向けフォーム一体型LPのフォーム部分の設計(項目数・配置・入力補助)
ここからは、BtoBでフォーム一体型LPをつくるときの、フォーム部分の決め方を見ていきます。LP全体の構成ではなく、フォームそのものに絞って整理します。
LP全体の構成については、LPの構成8要素の記事で解説しています。
あわせて読みたいLPの構成8要素|BtoBランディングページの作り方と型の使い分けLPの構成を、購買心理に沿った8つの要素に分けて解説します。ファーストビューからよくある質問までの役割と作り方、順番の決め方、制作費用の相場…
項目数は「最初の連絡に必要な情報」まで絞る
フォームの項目は、多いほど入力の手間が増えます。とはいえ、少なすぎると営業担当が何を準備すればよいかわからなくなります。
私たちは営業側の実務にも携わってきました。その経験から言えるのは、項目を増やしたくなる気持ちは営業側から生まれやすいということです。
そこで、「最初の連絡をするときに、なくて困る情報か」で1項目ずつ見直すのがおすすめです。予算や導入時期のように、話しながら聞けば足りる情報は、フォームから外す候補になります。
資料請求と相談の申し込みで、フォームを分けるのもひとつの方法です。資料請求は軽く、相談は具体的に、と入力の重さを目的に合わせられます。
配置は「判断に必要な情報を読んだ後」を基本にする
フォームを置く位置は、読み手が申し込むかどうかを判断できる情報を読み終えたところが基本です。ページを開いた直後に置くと、内容を読む前に身構えさせることがあります。
ページが長い場合は、途中にもフォームへ移動するボタンを置く方法があります。このとき、同じページ内のフォームに移動させ、別のフォームを増やさないようにします。
フォームの直前には、送信した後に何が起きるかを書いておくと安心につながります。誰から、どのような方法で連絡が来るのかがわかるだけで、入力をためらう理由が減ります。
入力補助で「迷う時間」を減らす
入力欄には、何を書けばよいかがわかる記入例を添えます。相談内容の欄が空白だと、何から書けばよいか手が止まりやすいためです。
選択肢で答えられる項目は、選ぶ形にします。必須と任意の区別をはっきり示し、入力の誤りは送信前にその場で知らせる形にします。
送信ボタンの文言も見直したいポイントです。「送信」だけでなく、「資料を受け取る」「相談を申し込む」など、押した後に何が起きるかがわかる言葉にします。
- 項目は「最初の連絡に必要か」で見直し、話しながら聞ける情報は外す
- 資料請求と相談で入力の重さを変える
- フォームは判断に必要な情報を読んだ後に置き、送信後の流れを書き添える
- 記入例・選択式・その場のエラー表示で迷う時間を減らす
- 送信ボタンは押した後に何が起きるかがわかる文言にする
導入時の注意点(計測・スマホ表示・既存LPからの移行)
フォーム一体型LPは、つくって終わりではありません。導入の前に、次の3つを確認しておくと、後から困る場面を減らせます。
計測:送信完了をどう数えるかを先に決める
通常のLPでは、送信後の完了ページが表示された回数で問い合わせを数えることがよくあります。フォーム一体型にすると、ページの移動がなくなり、この数え方が使えない場合があります。
送信完了を別ページで表示するのか、同じページ内で完了メッセージを出すのかを、先に決めておきます。そのうえで、アクセス解析で送信完了を記録できる状態にしてから公開します。
切り替えの前後で数え方が変わると、効果があったのかを比べられなくなります。計測の準備は、デザインより先に進めておくと安心です。
スマホ表示:縦に長くなるフォームを確認する
スマホでは、パソコンで横に並んでいた入力欄が縦に並び、フォームが長く見えがちです。実際にスマホで最後まで入力し、長さや押しやすさを確かめます。
メールアドレスや電話番号の欄では、入力に合ったキーボードが表示されるかも確認したい点です。入力欄やボタンが小さすぎないかも、あわせて見ておきます。
既存LPからの移行:フォームの裏側の設定を引き継ぐ
すでにLPとフォームを運用している場合は、見た目だけでなく、送信後の設定の引き継ぎが必要です。通知メールの送り先、自動返信メール、顧客管理ツールへの取り込みなどが、変わらず動くかを確認します。
いきなりすべてを切り替えるより、比べられる形で始める方が判断しやすくなります。変更の前後で、どこで離脱しているかを見比べられるようにしておきます。
- 送信完了の数え方を決め、計測できる状態にしてから公開する
- スマホで最後まで入力し、長さ・キーボード・押しやすさを確かめる
- 通知メール・自動返信・顧客管理ツールへの取り込みを引き継ぐ
- 変更の前後で離脱の位置を比べられるようにしておく
自社のLPをフォーム一体型にすべきかを判断する基準
フォーム一体型LPは、どの会社にも合う形ではありません。自社のLPで取り入れるべきかを、次の観点で考えてみてください。
フォーム一体型が合いやすいケース
- LPを読めば、相談や資料請求を決めるのに必要な情報がそろう
- フォームのページに移ったところで離れている人が多いと、計測から見えている
- スマホから見る人が多く、ページの移動が負担になっている
- 入力してもらう項目が少なく、ページの中に置いても長くなりすぎない
急いで切り替えなくてよいケース
- 検討に複数の資料や比較が必要で、読んですぐ入力に進む人が少ない
- 営業が最初の連絡に必要な情報が多く、フォームを短くできない
- そもそもLPへの流入が少なく、フォームより前の段階に課題がある
こうした場合は、フォームの形を変えるより先に、LPで伝える内容や集客の見直しを優先した方がよいことがあります。
まずは「どこで離れているか」を確かめる
判断に迷ったら、LPのどこで読み手が離れているかを確認するところから始めます。フォームのページに移ってから離れているのか、LPの途中で離れているのかで、打つべき対策が変わるためです。
フォームの手前で離れているとわかれば、フォーム一体型を検討する意味があります。LPの途中で離れているなら、フォームより先に内容を見直す方が効果につながりやすいです。
- LPの中で判断材料がそろい、フォーム手前の離脱が多いなら検討する価値がある
- 検討に時間がかかる商材や、項目を減らせないフォームでは急がなくてよい
- まずはLPのどこで離れているかを確かめてから判断する
まとめ
フォーム一体型LPは、LPの中で入力から送信までを完結させ、ページの移動による離脱を減らしやすくする形です。
ただし、ECの購入LPとBtoBの問い合わせLPでは、フォームの役割が違います。BtoBでは、送信を相談の入口と捉え、営業につなぐために必要な情報を見きわめることが大切です。
取り入れるかどうかは、自社のLPのどこで読み手が離れているかを確かめてから決めるのがおすすめです。
- フォーム一体型LPは、ページの移動をなくして離脱のきっかけを減らす形
- BtoBのフォームは、営業と話を始めるための入口として設計する
- 項目・配置・入力補助は、最初の連絡に必要な情報を軸に決める
- 導入前に、計測・スマホ表示・送信後の設定の引き継ぎを確認する
- どこで離脱しているかを確かめてから、切り替えるかを判断する
LPのどこで離れているかを整理する|無料診断(所要1分)
フォーム一体型にするかを決める前に、自社サイトの導線の現状を整理してみませんか。
- LPからの問い合わせや資料請求が伸びていない
- フォームの手前で離脱しているのかを確かめたい
- フォーム一体型にすべきか判断する材料がほしい
- 営業に渡す情報とフォームの項目を見直したい
- マーケティングの専任担当がいないまま運用している
リード獲得・お問い合わせ獲得に強い|BtoB企業向けサブスクホームページ
Webサイトは、集めるツールではなく、選ばれるためのツールです。ウィルサポは、BtoB企業がこの「比較検討フェーズで選ばれる状態」をつくることに特化した、サブスク型ホームページ制作サービスです。営業活動・SEO・広告・展示会などで接点を持った見込み客が、他社と比較したときに「ここに相談したい」と思える——その一歩を後押しする構成・導線を設計します。BtoB特化の戦略設計とフルオーダーデザインで、営業基盤として機能するサイトを月額制で制作・運用。LP制作や新規サイト、既存サイトのリニューアルまで対応します。
- 営業構造から逆算した、BtoB特化のWeb戦略設計
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この記事の著者
高橋 竜也|合同会社ウィル 代表
BtoBマーケティングの現場経験10年以上、Web制作の現場経験7年以上。SaaS企業でリード獲得施策・MA運用・インサイドセールスのマネジメントを経験。福岡・博多を拠点に、BtoB中小企業の営業基盤づくりを支援。