無料診断

Webサイト制作

ホームページ制作の失敗例と防ぎ方|BtoB中小企業が確かめる7つのポイント

公開日 更新日 執筆 高橋 竜也(合同会社ウィル 代表)

undraw_image-upload_7b3b

「思っていたものと違うサイトができた」「費用をかけたのに問い合わせが増えなかった」。ホームページ制作の失敗の多くは、目的があいまいなまま進んだか、工程のどこかで確認が抜けたかのどちらかです。

制作は発注して終わりではなく、目的の設定から公開後の運用まで、7つの工程それぞれで確かめることがあります。この記事では、工程ごとのよくある失敗例と、何を決め・何を確かめるかを、チェック項目とともに解説します。

こんな方におすすめの記事です

  • 初めてホームページ制作を担当することになった方
  • 制作会社への依頼前に何を準備すればいいか知りたい方
  • 見積もりや期間の妥当性を自分で判断できるようになりたい方
  • 過去の制作で後悔した経験があり今度こそ失敗したくない方
  • 公開後の運用まで見据えた進め方を体系的に理解したい方

この記事でわかること

  • 制作で失敗しないための7つのチェックポイントの全体像
  • 目的・KPI設定から要件定義・スケジュール管理までの進め方
  • コンテンツ準備とデザイン確認の判断基準
  • 公開前テストと公開後運用で押さえるべき確認事項
  • 各工程で起きやすい失敗パターンと具体的な対処法

いまのWebサイトの課題はどこにあるか|無料診断(1分)

BtoBマーケティング無料診断|問い合わせが増えない原因を、集客・導線・問い合わせの受け皿の3つの観点から無料で診断します(所要約1分)
【思い当たることはありませんか】
  • ホームページはあるが、問い合わせにつながっていない
  • 何から手をつけるべきか、優先順位がつけられない
  • 施策は打っているが、成果が出ているか判断できない

チェックポイント1:目的とKPIを最初に固める

よくある失敗は、目的があいまいなまま進むことです。「何のためのホームページか」が社内で共有されていないと、デザインの方向も、載せる内容も、成果の判断基準もぶれます。

よくある失敗パターン

「採用も集客もブランドも強化したい」と目的を欲張ると訴求が分散し、結果としてどれも中途半端なサイトになります。また、成果を測る指標(KPI)と計測の仕組みを決めずに進めると、公開後に「効果があったのかどうか分からない」という状態になります。

  • 目的が複数あり優先順位が決まっていない
  • 成果を測る数値指標と計測方法が未定のまま進める
  • ページごとに問い合わせボタンの配置がバラバラになっている
  • 成果の定義が曖昧で社内の解釈が分かれてしまう
  • 稟議資料に期待効果の根拠が書かれていない

制作開始前に整えておくべき3つの定義

目的は「月間問い合わせ30件」など事業への貢献を数値で示します。成果指標(KPI)はCV率・訪問者数など行動で測れる指標を3つ以内に絞ります。問い合わせボタン(CTA)はページの目的と一致させ、計測の仕組みはGA4などのアクセス解析ツールで公開初日から稼働させます。

  • 達成目標を一文で数値化して関係者全員で合意する
  • 成果指標(KPI)を3つ以内に絞って計測方法を決める
  • 問い合わせボタンの配置をページ目的と一致させる
  • アクセス解析の計測設定を公開前に完了させる
  • 週次・月次のレビュー日程を制作開始時に設定する

チェックリスト:目的とKPI

  • 目的を一つに絞り文書化して社内共有したか
  • 達成目標の数値と計測方法は確定しているか
  • 問い合わせボタンが全ページで一貫しているか
  • アクセス解析タグとプライバシーポリシーは準備済みか
  • 改善の判断基準と決裁者を共有したか

チェックポイント2:ターゲットと導線を設計する

目的が決まったら、「誰に・どんな順番で・何を伝えるか」を設計します。ターゲットが定まっていないと、誰にも響かない表現になります。欲しい情報にたどり着けない導線では、アクセスがあっても問い合わせにつながりません。

よくある失敗パターン

  • ターゲットが曖昧で訴求が分散してしまう
  • トップページから問い合わせページまでの導線が遠回りになっている
  • 検索キーワードとページ内容がズレていて流入が伸びない
  • 関連ページへのリンクが少なくサイト内を回遊されない
  • 問い合わせボタンの位置と数が適切でない

導線設計で整えておくべきポイント

主要ターゲットを一文で定義し、そのターゲットが検索する言葉をページ内容に反映させます。トップページの最初の画面(ファーストビュー)で自社の価値と次の行動を示し、サービス・事例・料金・FAQへの導線を2ステップ以内で到達できるように設計します。

  • ターゲットを「誰が・どんな状況で・何を求めているか」で一文定義する
  • 検索されやすいキーワードをページタイトルと見出しに反映する
  • 最初の画面で自社の価値と次の行動を明確に示す
  • 主要ページへ2ステップ以内でたどり着ける導線を確保する
  • 関連コンテンツへのリンクを設置してサイト内の回遊を促す

競合サイトで確かめること

設計の前に、競合のサイトを3〜5社見ておきましょう。目的は競合に合わせることではなく、競合が伝えきれていない点を見つけることです。そこが自社の打ち出しどころになります。

  • デザインの方向(落ち着き・親しみやすさなど)
  • 載せているコンテンツ(事例・よくある質問・ブログなど)
  • 問い合わせボタンの位置と文言
  • 競合に足りていない情報と、自社ならではの強み

チェックリスト:ターゲットと導線

  • ターゲットを一文で具体的に定義したか
  • 検索キーワードとページ内容が一致しているか
  • 最初の画面で価値と次の行動が伝わるか
  • 主要ページへ2ステップ以内で到達できるか
  • スマートフォンでも指で操作しやすい配置になっているか

ターゲット設定とコンセプト設計の詳細は以下の記事で解説しています。

undraw_preparation_59f0あわせて読みたいホームページのコンセプト設計5つのポイント|制作前に決めることホームページ制作を依頼したあとに方向性がぶれて、修正が重なる。公開しても問い合わせにつながらない。原因は技術ではなく、制作前のコンセプト設計…

チェックポイント3:要件定義とスコープを明確にする

要件定義とは、必要なページ構成・機能・条件を文書で合意することです。ここがあいまいなまま制作に入ると、後から要望が次々に出て、費用と工数が膨らみます。

よくある失敗パターン

  • ページ構成が後から増え続けて費用と期間が膨らむ
  • 機能の要件が口頭のみで伝わり認識のズレが生じる
  • 修正の回数や範囲を決めずに進め無限に手戻りが続く
  • 変更の影響範囲と追加費用が不透明なまま判断が遅れる
  • 議事録が残らず後から解釈が分かれてトラブルになる

要件定義で合意しておくべき5つの内容

制作開始前に、ページ構成の確定版・必要な機能の一覧・修正の回数と範囲・成果物の形式・変更が生じた場合の手順の5点を文書で合意します。合意文書はPDFで保管し、変更が生じた場合は「申請→影響確認→承認→反映」の順で進めるルールを最初に決めておくことが重要です。

  • 確定したページ構成を文書で合意して保存する
  • 必要な機能と不要な機能を明確に線引きする
  • 修正の回数と対象範囲を契約前に明記する
  • 成果物の形式と提出粒度を事前に合意する
  • 変更が生じた場合の申請から承認までの流れを定義する

ドメイン・サーバー・CMSも要件に入れる

ドメイン(サイトの住所)・サーバー(置き場所)・CMS(更新の仕組み)は、運用の費用と更新のしやすさを左右します。後から変えるのは手間がかかるので、要件定義の段階で決めておきましょう。とくに、ドメインとサーバーの契約者を自社にしておかないと、依頼先を変えるときに困ることがあります。

  • 会社名やサービス名が入った独自ドメインにする
  • ドメインとサーバーの契約者(持ち主)を自社にする
  • 社内で更新できるかどうかでCMSを選ぶ
  • 月々の費用と更新の手間を事前に確かめる

チェックリスト:要件定義

  • 必須機能と追加機能の線引きを文書化したか
  • 表示速度・セキュリティなどの非機能要件を定義したか
  • 外部サービス連携がある場合の仕様を確認・記録したか
  • 既存データの移行が必要な場合の範囲と手順を確認したか
  • 変更はチケット管理で履歴を残す運用にしているか

制作依頼前に確認しておきたい契約書のポイントとトラブル回避法はこちらで解説しています。

undraw_interview_yz52あわせて読みたい失敗しないホームページ制作の契約書ポイント|追加費用・権利・保守の確認法ホームページ制作の契約書で確認すべきポイントを解説します。契約方式と作業範囲の定め方、料金・支払い・追加費用のルール、成果物の権利と利用許諾…

チェックポイント4:スケジュールと承認フローを整備する

遅れの原因としてよくあるのが、社内の承認待ちで制作の手が止まることです。撮影日が決まらない、校正の締め切りが延びる、承認者が不在で判断が止まる、といった状態です。工程ごとに中間目標と承認者を決め、予備日を入れておくと、遅れの連鎖を防げます。

よくある失敗パターン

  • 承認者が不在で判断が止まり制作が滞る
  • 写真撮影の日程確定が後ろ倒しになる
  • 原稿の校正締め切りが毎回延長される
  • タスクの依存関係が整理されておらず順番が崩れる
  • 予備日が計画に含まれておらず余裕がない

スケジュール管理で整えておくべきポイント

  • 工程ごとの締め切りと承認者を一覧で明記する
  • 写真撮影・取材は制作の前半で日程を確保する
  • 原稿の校正は段階的に進めて短いサイクルで承認を取る
  • 承認者が不在の場合の代行者をあらかじめ決めておく
  • 全工程に予備日を組み込んでスケジュールに余裕を持たせる

チェックリスト:スケジュール

  • 工程ごとの期限と承認者を事前に明記したか
  • 写真撮影・取材の日程を前倒しで確定させたか
  • 校正の回数と締め切りを制作会社と合意したか
  • 承認者不在時の代行者を決定したか
  • 祝日・繁忙期の影響をスケジュールに反映したか

チェックポイント5:コンテンツと素材を事前に準備する

制作が止まる原因の多くは、原稿の遅れと写真・素材の不足です。制作会社に任せきりにすると、必要な情報がそろわず、公開直前に手戻りが続きます。価値があるのは社内にしかない情報なので、制作と並行して素材を準備しましょう。

よくある失敗パターン

  • 原稿が締め切りまでに揃わず制作が止まる
  • 写真の使用箇所と必要な構図が不明確なまま撮影する
  • 数値や実績の裏取りが不十分で公開直前に差し替えが続出する
  • 表記のゆれが多く信頼感が下がる
  • 写真・文章の著作権や肖像権の確認が漏れている

コンテンツ準備で整えておくべきポイント

  • 見出し構成を先に固めてから本文の草稿を作成する
  • 数値・実績は一次情報で確認し引用元を明記する
  • 用語の表記ルールを統一して信頼感を高める
  • 撮影指示書に構図・使用ページ・必要カット数を明記する
  • 写真・文章の権利と許諾書を取得・保管する

検索で見つけてもらう準備も制作段階で行う

見た目が整っていても、検索で見つけてもらえなければ人は来ません。検索対策は公開後に付け足すより、制作段階で組み込むほうが手間がかかりません。ページごとに狙う検索語を1つ決め、ページの題名と見出しに自然に入れましょう。

  • ページごとに狙う検索語を1つ決める
  • 題名の前半に、その検索語を自然に入れる
  • 説明文(ディスクリプション)でページの中身を短く伝える
  • リンクの文字は「こちら」ではなく中身がわかる言葉にする

制作段階で押さえる検索対策の項目は、こちらのチェックリストで確かめられます。

undraw_presenting_pjjkあわせて読みたい中小企業向けSEO内部対策チェックリスト|初心者が押さえるべき必須ポイントと実践手順中小企業向けに、SEO内部対策で押さえるべきポイントをチェックリスト形式で解説します。サイト構造とURL設計、タイトル・見出し・本文の最適化…

チェックリスト:コンテンツと素材

  • よくある質問と事例ページの内容は揃っているか
  • 料金・条件・注意書きまで明記されているか
  • 撮影指示書と素材の管理台帳を整備したか
  • 写真・文章の権利と許諾の確認が完了しているか
  • 更新する担当者と手順を決めているか

チェックポイント6:デザインとUXの判断基準を持つ

デザインを「好み」で判断すると、議論が終わりません。判断の軸は「訪問者が迷わず行動できるか」に置きます。基準を共有しておけば、確認の時間も修正の回数も減ります。

よくある失敗パターン

  • 見た目の好みを優先して可読性や導線が犠牲になる
  • 文字が小さく行間が詰まっていて読みにくい状態になる
  • 問い合わせボタンが見つかりにくく行動につながらない
  • スマートフォンで指が届きにくい位置にボタンが配置されている
  • ページ間で写真やデザインのトーンが統一されていない

デザインレビューで使う4つの判断軸

デザインレビューは「目的達成」「読みやすさ」「導線」「操作のしやすさ」の4観点で判断することをおすすめします。各観点で「問題あり・要確認・問題なし」を記録し、コメントは「問題点→影響→改善案」の順で書くことで議論が構造化されます。

  • デザインの一貫性(写真・色・フォント)を全ページで統一する
  • 見出しと本文の文字サイズ・行間を読みやすい基準で設定する
  • 問い合わせボタンを常に視界に入る位置に配置する
  • スマートフォンで親指が届きやすい位置にボタンを置く
  • 4観点のレビューシートを作成してチームで共有する

チェックリスト:デザインとUX

  • 最初の画面で自社の価値・根拠・行動ボタンが伝わるか
  • 見出しと本文は読みやすい文字サイズと行間になっているか
  • 問い合わせボタンは常に視認できて押しやすいか
  • 写真やデザインのトーンはページ間で統一されているか
  • フォームの入力項目は必要最小限に絞られているか

チェックポイント7:公開前テストと公開後の運用体制を整える

公開直後に、フォームが届かない、計測が動いていない、特定のスマホで表示が崩れる、といった不具合が見つかることは珍しくありません。公開前に通しでテストし、公開後の1週間は見守る担当を決めておきましょう。不具合が見つかったときの直し方も、先に決めておきます。

よくある失敗パターン

  • 問い合わせフォームの送信後にメールが届かない状態になる
  • アクセス解析の計測設定が漏れていて公開後に気づく
  • 通信の暗号化(SSL)が未設定でセキュリティ警告が表示される
  • 特定のスマートフォンやブラウザでレイアウトが崩れる
  • 公開後の監視体制が整っておらず不具合の発見が遅れる

公開前後に整えておくべきポイント

  • 主要なブラウザとスマートフォンで表示・操作を実機確認する
  • 問い合わせフォームの送受信を実際のデータで動作確認する
  • アクセス解析と問い合わせ計測の記録を公開前に確認する
  • 通信の暗号化(SSL)設定とリダイレクトを点検する
  • 公開初週の監視担当と不具合発見時の連絡フローを決める

チェックリスト:テストと運用

  • サイトマップをGoogle Search Consoleに送信してインデックス確認したか
  • リンク切れと404エラーの監視体制を整えたか
  • ページの表示速度を測定して改善対象を把握したか
  • 問い合わせフォームの完了率を定期的に確認する体制になっているか
  • データのバックアップ取得と復元の手順を確認したか

まとめ:7つのチェックポイントで制作の失敗を防ぐ

ホームページ制作の失敗は、ひとつの工程が極端に悪いというより、小さな確認漏れが積み重なって起きます。目的を固める・ターゲットを決める・要件を合意する・スケジュールを管理する・素材を準備する・デザインを判断する・テストして運用する。7つの工程それぞれで確かめることが、費用と時間のむだを防ぐ近道です。

すべてを一度に整える必要はありません。まず、目的・成果指標(KPI)・要件の3点を文書にして合意することから始めましょう。

今日から始める3つのアクション

  • 目的と達成目標を一文で数値化して関係者全員で合意する
  • ページ構成の草案を一枚で作り必須と追加の線引きをする
  • 工程ごとの承認者と締め切りを設定して変更管理のルールを決める

ホームページ制作の全体像と進め方については以下のガイドで詳しく解説しています。

undraw_building-websites_k2zpあわせて読みたい中小企業のホームページ制作の流れ 完全ガイド|費用・依頼先・公開後の集客中小企業のホームページ制作の流れを、依頼から公開までの8ステップで解説。費用の相場、依頼先の選び方、公開後に問い合わせを増やす集客の進め方ま…

制作会社選びで失敗しないためのポイントはこちらで解説しています。

website-6692147_1280あわせて読みたい中小企業のホームページ制作会社の選び方|失敗しない4つの確認ポイントと発注前の準備中小企業がホームページ制作会社を選ぶときの判断軸を、発注前に決めておくこと(目的・予算・運用体制)から、実績・料金・サポートの確認ポイント、…

依頼前に確認しておきたい契約書のポイントとトラブル回避法はこちらをご覧ください。

undraw_interview_yz52あわせて読みたい失敗しないホームページ制作の契約書ポイント|追加費用・権利・保守の確認法ホームページ制作の契約書で確認すべきポイントを解説します。契約方式と作業範囲の定め方、料金・支払い・追加費用のルール、成果物の権利と利用許諾…

リード獲得・お問い合わせ獲得に強い|BtoB企業向けサブスクホームページ

ウィルサポ|月額制でBtoBサイトを制作・運用できるサブスクサービス

Webサイトは、集めるツールではなく、選ばれるためのツールです。ウィルサポは、BtoB企業がこの「比較検討フェーズで選ばれる状態」をつくることに特化した、サブスク型ホームページ制作サービスです。営業活動・SEO・広告・展示会などで接点を持った見込み客が、他社と比較したときに「ここに相談したい」と思える——その一歩を後押しする構成・導線を設計します。BtoB特化の戦略設計とフルオーダーデザインで、営業基盤として機能するサイトを月額制で制作・運用。LP制作や新規サイト、既存サイトのリニューアルまで対応します。

  • 営業構造から逆算した、BtoB特化のWeb戦略設計
  • 比較検討フェーズで「選ばれる」ための構成・導線設計
  • テンプレートに頼らないフルオーダーのオリジナルデザイン
  • 内部SEO対策を標準対応し、検索エンジンに評価される土台づくり
  • 公開後も止まらない、月額型の継続サポート

この記事の著者

高橋 竜也|合同会社ウィル 代表
BtoBマーケティングの現場経験10年以上、Web制作の現場経験7年以上。SaaS企業でリード獲得施策・MA運用・インサイドセールスのマネジメントを経験。福岡・博多を拠点に、BtoB中小企業の営業基盤づくりを支援。