コンセプトはなぜ必要なの?
現在市場には、たくさんの商品やサービスが出てきており、消費者には選択肢がたくさんある状況です。その中で、自分に合ってる商品やサービスを選ぶのはとても大変な作業です。
自分が普段使っているものや、詳しい業界の商品なら苦労せずに選べますが、そうではない商品やサービスを選ぶことがほとんどです。
そのときに商品を選ぶ基準になってくるのが、コンセプトになります。コンセプトは簡単に言うと、誰に向けたどの様な商品・サービスかを一言で説明している説明書です。
人はめんどくさがり屋で、失敗もしたくないと思っている方がほとんどなので、コンセプトがわかりやすくて明確であれば、それが購入する理由になるのです。
コンセプトの作り方
コンセプトの作成はターゲット選定、価値を決める、強みを決めるの3ステップです。
誰に向けてどの様な強みや価値を発信するのかを明確にしていきます。
ターゲットを決める
あなたの商品やサービスを利用していただきたいユーザーを特定してください。ここではある程度ざっくりとしたターゲットで構いません。
ペルソナ設定などで、年齢や性別、職業など詳しく決めるケースもありますが、ターゲットは状況によって変化していくケースも多いので、まずは一旦ざっくりとしたターゲットを決めていただいて、徐々にブラッシュアップしていきましょう。
ここではカフェを例に出して進めていきます。
カフェA→ビジネスマン
カフェB→子連れのママ
価値を決める
ここで言う価値とは、「お客様が何を求めてあなたのサービスを利用しているのか?」です。
提供できる価値を考えるときによく陥ってしまう思考としては、事業者目線で自分たちの強みや差別化ポイント、こだわりのポイントなどをあげるケースが多いのですが、それだとお客様が求めている価値と相違してしまうケースが出てきます。
ここで言う価値とは、あくまでもお客様があなたの商品やサービスを利用するときに何を求めて利用するのかと言う「お客様目線」で考えてみてください。
例)
カフェAの価値→集中して作業できる空間、静か
カフェBの価値→子供がうるさくしても気にならない、子連れで行っても気が休まる
強みを決める
ここで言う強みとは簡単い言うと「お客様にとっての都合の良さ」です。
強みを特定するときも価値と同様に、商品やサービス目線でも強みを探してしまいがちですが、その探し方だとお客様が求めているものと相違するケースが出てきます
また、強みというと特別なものがないといけないと考えてしまいがちですが、当たり前のものを当たり前に提供しているだけでもそれは十分強みになります。
ターゲットにしているお客様が快適に都合よくあなたのサービスを利用する環境を整えてあげるだけで、それは十分強みになるのです。
例)
カフェAの強み→作業がしやすい広いテーブル、無料Wi-Fi、コンセント、静かな空間
カフェBの強み→キッズスペース、お子様メニュー、ワイワイしてもいい雰囲気、子供向けの可愛い内装
一つにまとめる
ターゲット、価値、強みを一つにまとめることで、あなたの商品やサービスのコンセプトが完成します。
世の中には、いろいろなコンセプトやキャッチフレーズが溢れていますが、最初から一言でキャッチーなフレーズを考える必要はありません。
自分の商品やサービスはどんなサービスで、誰に向けたサービスなのかが正確に伝われば十分です。
ポイントは、「誰がどの様になれるサービス、商品か」の観点で文章を作成してみてください。
例)
カフェA→ビジネスマンが、集中して作業ができるオフィスカフェ
カフェA→子連れのママが、子供を気にせず息抜きできるカフェ
このコンセプトを見たときに、自分に合ったサービスだと感じていただけるとお客様はあなたのサービスを選んでくれます。
まとめ
市場にはたくさんの商品やサービスがでており、お客様も自分に合ったサービスがどれなのか日々迷っています。
お客様に合ったコンセプトを作ることにより、お客様が自分に合ったサービスかどうかを判断できる様になるので、自分のサービスを利用して欲しいお客様を集客することができます。
正しいコンセプトを作ることにより、きていただきたいお客様があなたのサービスを利用してくれるので、顧客満足度も上がり、リピート率も上がっていくという好循環で、ビジネスを行なっていくことができる様になります。